電子のカルテの最大のメリットとしては、カルテ保管のためのスペースを省くということです。他には患者の病歴、受診履歴、さらにはアレルギーの有無や注意すべき点、処方薬などの過去の医療データを簡単に参照することができるため、医師や患者が覚えていなくても求めるデータを正確に確認することができます。それは、端末とネットワークさえあればどこからでもアクセス可能なのです。医療現場では人命に係わる事もある為スピーディな行動が必要不可欠ですが、常に業務に追われている状態なので人為的ミスも誘発しやすい現場でもあります。その為、電子カルテを用いることで指示された内容を漏れのないように実行し、医療ミスのないように考えられた設計がされています。また、電子カルテを用いることにより業務のスピードアップがはかられ、患者を待たせることが減ります。それは患者の満足度を高めることにもなります。

電子のカルテを導入する際のメリットとデメリット

電子のカルテは導入時にかなりのランニングコストがかかりますし、紙のカルテデータを入力する労力が非常にかかります。そして、電子なので停電すると何もできなくなります。そして、電子なので大量のデータ漏洩の為にもきちんとしたセキュリティ管理が必要です。こういったデメリットはあるものの、電子カルテのメリットはかなり高いです。診療記録はもちろんレントゲンなどの画像データも瞬時に確認できますし、検査結果も瞬時に確認できます。カルテ開示がプリントアウトで即刻可能になり、検査結果の提示も必要な時にすぐ対応できるため、外来迅速検体検査加算が増加しました。あとは、紙カルテだと医師の字のクセがあり読みにくい字等もありますが、電子カルテだと文字の判別が容易です。それに、2.若手の医師、看護師の電子カルテでないことへの不安が払拭されます。

電子のカルテのメリットと普及を妨げる課題

電子のカルテは、紙に記録していた診療記録を電子的に変化させたものであり、導入による大きなメリットがあります。しかし、普及率向上を呼びかける厚生労働省の妨げもあります。法整備や標準化などの課題が、それにあたります。電子カルテのシステム導入にあたっては、初期費用として100床あたり1億円必要とも言われています。これが障害となり、普及率が上がらないという現状があるわけです。日本もアメリカのように電子カルテの標準化を図ろうとする動きは見られますが、現時点での標準化は実現していません。電子カルテの処理、保存方法など標準化されていないことから、別の医療機関に患者を紹介する際などに、カルテのデータ送信による情報共有を行うことなどができないのです。このようにデータベース化によるメリットもありながら、その恩恵が得られていないという状況があります。一刻も早く、電子カルテの標準化が望まれるのです。